本日休館日

左)本橋成一《羽幌炭鉱 北海道 羽幌町》〈炭鉱〉より 1968年 ©Motohashi Seiichi
右)ロベール・ドアノ― 《4本のヘアピン、サン・ソヴァン》1951年 ©Atelier Robert Doisneau / Contact
2F 展示室

本橋成一とロベール・ドアノー

交差する物語

2023.6.169.24

  • 開催期間:2023年6月16日9月24日
  • 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)
  • 料金:一般800(640)円/学生640(510)円/中高生・65歳以上400(320)円  ※( )は当館の映画鑑賞券ご提示者、年間パスポートご提示者(同伴者1名まで)、各種カード会員割引料金。各種割引の詳細はご利用案内をご参照ください。各種割引の併用はできません。 ※小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)年間パスポートご提示者(企画展4回まで)は無料。

このたび東京都写真美術館では「本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語」展を開催いたします。本橋成一は東京に生まれ、50年以上にわたり、写真と映画によって、揺れ動く社会とそこに暮らす人々の姿を記録してきました。一方ロベール・ドアノーは、パリや自身が生まれたパリ郊外を舞台として、常にユーモアをもって身近にある喜びをとらえてきました。生まれた時代・地域が異なる二人の写真家ですが、奇しくも炭鉱、サーカス、市場など、同じテーマによる優れたルポルタージュを残しています。そして、それぞれに第二次世界大戦による混乱を経験した二人は、慎ましくも懸命に生きる人々の営みの中に、力強さと豊かさを見出し、失われゆく光景とともに写真に収めてきました。 多くの対立、紛争の絶えない現代において、人間に対する際限のない愛情と好奇心が生み出す視線、そしてユーモアや優しさをもって現実や社会と関わった二人の写真家によって編み出される物語を通して、生きることの豊かさについて考える機会となれば幸いです。

写真や映像は、相手に対する想いとイマジネーションだ。 ―― 本橋 成一
相手をこよなく愛してこそ、写真を撮ることが許されるのだ。 ―― ロベール・ドアノー

 
本橋成一《羽幌炭鉱 北海道 羽幌町》〈炭鉱〉より 1968年 ©Motohashi Seiichi


 
ロベール・ドアノ― 《4本のヘアピン、サン・ソヴァン》1951年 ©Atelier Robert Doisneau / Contact

展覧会構成
1章|原点
2章|劇場と幕間
3章|街・劇場・広場
4章|人々の物語
5章|新たな物語へ

出品作品点数|236点(本橋成一 125点、ロベール・ドアノ― 111点)予定

本橋成一|Motohashi Seiichi
1940年東京・東中野生まれ。1960年代から市井の人々の姿を写真と映画で記録してきた写真家・映画監督。1968年「炭鉱〈ヤマ〉」で第5回太陽賞受賞。以後、サーカス、上野駅、築地魚河岸などに通い撮影し発表。写真集『ナージャの村』で第17回土門拳賞、映画「アレクセイと泉」で第12回サンクトペテルブルグ国際映画祭グランプリを受賞するなど国内外で高い評価を受けている。
 
左)本橋成一《築地市場 東京》1984年、右)本橋成一《木下サーカス 東京 二子玉川園》1980年 ともに ©Motohashi Seiichi

ロベール・ドアノー|Robert Doisneau
1912年パリ郊外のジャンティイ生まれ。エコール・エスティエンヌで石版を学び、写真家アンドレ・ヴィニョーの助手となる。自動車会社ルノー社のカメラマンなどを経て、1939年フリーとして活動を開始。特にパリの庶民たちの日常をとらえた写真で高い評価を得て、ニエプス賞(1956年)、フランス国内写真大賞(1983年)など受賞多数。1994年逝去(享年82歳)。

 
左)ロベール・ドアノー《リヴォリ通りのスモックたち》1978年、右)ロベール・ドアノー《エベール広場の子どもたち、パリ》1945年 ともに ©Atelier Robert Doisneau / Contact


※事業は諸般の事情により変更することがございます。 あらかじめご了承ください。

主 催|公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
後 援|在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、J-WAVE 81.3FM
助 成|公益財団法人 花王芸術・科学財団
協 賛|東京都写真美術館支援会員
特別協力|アトリエ・ロベール・ドアノー、コンタクト、ポレポレタイムス社