スピリチュアル・ワールド
平成26年度東京都写真美術館コレクション展
2014.5.13(火)—7.13(日)
- 開催期間:2014年5月13日(火)~7月13日(日)
- 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)
- 料金:一般 500(400)円/学生 400(320)円/中高生・65歳以上 250(200)円
- ※各種カード割引あり
( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、上記カード会員割引(トワイライトカードは除く)/
小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料
日本では古来、森羅万象に「八百万の神」が宿るとする信仰をもち、目に見えないものや日常を超えたものの存在を感じとる感性、神仏を畏れ敬う意識、生きている者と死者の関わり合いを大切にする死生観とともに人々は生きてきました。近代化の過程で失われていった非合理的なもののなかには、日常生活や現代社会の価値観にはない未来への手がかりが隠されているのかもしれません。精神性(スピリチュアリティ)の領域へ。不可視のもの、超越的なものにむかって、感性のチャンネルを開いていくこと。「スピリチュアル・ワールド」には人を浄化し、活性化する力が秘められているはずです。本展は30,000点を超える東京都写真美術館の豊富なコレクションのなかからセレクトした写真作品と映像作品・資料によって、日本の宗教文化や民間信仰と視覚表現の接点をさぐるとともに、スピリチュアルな世界観を背景に独自のヴィジョンを追求してきた写真家/美術家たちの作品表現を紹介します。
三好耕三「湯船」より《恐山 青森》2012年 ゼラチン・シルバー・プリント
日下部金兵衛「蒔絵アルバム・明治風景写真帖」より《京都伏見稲荷大社》明治中期 鶏卵紙に手彩色
石川直樹《Mt.Fuji #28》2008年 発色現像方式印画
石元泰博 「伊勢神宮 平成5年(1993年) 第61回式年遷宮」より 《内宮 正殿 棟飾》1993年 ゼラチン・シルバー・プリント
(c)高知県、石元泰博フォトセンター
鈴木理策《山と海のあいだ14》2005年 発色現像方式印画
藤原新也「全東洋写真・インド」より 1979年 発色現像方式印画
東松照明「太陽の鉛筆」より《西表島》1972年 ゼラチン・シルバー・プリント
内藤正敏「婆バクハツ!」より《お籠りする老婆 青森県・高山稲荷》1969年 ゼラチン・シルバー・プリント
土門拳「古寺巡礼」より《法隆寺東院夢殿観音菩薩立像(救世観音)面相》1972年 銀色素漂白方式印画
土田ヒロミ「続・俗神」より《伊勢神宮舞楽(八仙)三重・伊勢》1987年 インクジェット・プリント
■出品作家
渡辺義雄、石元泰博、鈴木理策、山城知佳子、東松照明、土門拳、土田ヒロミ、石川直樹、内藤正敏、奈良原一高、藤原新也、横尾忠則、三好耕三 ほか
□主催:東京都 東京都写真美術館 □協賛:凸版印刷株式会社
関連イベント
- アーティスト・トーク
- 2014年6月27日(金) 18:00~19:30 終了致しました
現在展示中のシリーズ《湯船》を手がけた三好耕三によるアーティストトークを開催します。
このシリーズは作家が全国各地の温泉地、秘湯を2010-12年にかけて訪ね歩き、16x20インチの超大判フィルムで様々な形状の湯船や浴室の空間を撮影したものです。立ちこめる湯気や乳白色に濁った水面の奥底から、何か神秘的なものが立ち上がってくるような、暗示に満ちたイメージの面白さ、モノクロームの魅力あふれる本シリーズについて、撮影過程のお話を交えながらお伺いします。
出演:三好耕三(本展出品作家)
会場:1階アトリエ 定員:50名
対象:本展覧会チケットをお持ちの方
受付:当日10時より当館1階受付にて整理券を配布します。
開場時間:開催時間の15分前より 整理券番号順入場、自由席 - 担当学芸員によるフロアレクチャー
- 2014年5月23日(金) 14:00~ 終了致しました
2014年6月13日(金) 14:00~ 終了致しました
2014年6月27日(金) 14:00~ 終了致しました
2014年7月11日(金) 14:00~ 終了致しました
※本展覧会の半券(当日有効)をお持ちの上、会場入口にお集まりください。
展覧会図録
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スピリチュアル・ワールド
本展覧会の開催にあわせて全出品作品の図版、担当学芸員によるテキストを掲載しています。A4変形 216ページ 発行:東京都写真美術館