この世界とわたしのどこか
日本の新進作家vol.11
2012.12.8(土)—2013.1.27(日)
- 開催期間:2012年12月8日(土)~2013年1月27日(日)
- 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)、年末年始(12月29日~2013年1月1日)
- 料金:一般 700(560)円/学生 600(480)円/中高生・65歳以上 500(400)円
- ※各種カード割引あり
( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、上記カード会員割引(トワイライトカードは除く)/ 小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料
東京都写真美術館は写真・映像の可能性に挑戦する創造的精神を支援し、将来性のある作家を発掘し、新しい創造活動の場となるよう、様々な事業を展開しています。その中核となるのが、毎年異なるテーマを決めて開催している、「日本の新進作家」展です。本展で11回目になる今回は、香港写真芸術協会からの要請に応じ、香港での展覧会を先んじる形で開催します。様々な問題が山積し、既存の価値観が大きく変化している現代にあって、日本の現代作家たちは、それぞれが自分の足下を見つめながら自分の課題と格闘し、独自の世界を創造しています。今もっとも勢いのある新進作家5人を取り上げて、日本の「今」を浮かび上がらせようとする試みです。
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左)菊地智子《鏡の中のグイメイ、重慶》2011年
右)大塚千野《1982 and 2005, Paris, France》2005年

香港展
主催:香港写真芸術協会
会期:2012年10月13日(土)~11月4日(日)
会場:香港アートセンター
東京展
主催: 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館/東京新聞
会期: 2012年12月8日(土)~2013年1月27日(日)
会場: 東京都写真美術館2階展示室 <出品作家>
菊地 智子 (きくち ともこ)
1973年東京生まれ。1996年武蔵野美術大学空間演出デザイン学部卒業。翌年に香港に移住。1999年から北京に拠点を移し、『News Week』『New York Times』『Far east economic Review』『Paris Match』『V magazine』など、雑誌・新聞等を中心に活躍する。2002年からはクリストファー・ドイルと共に、ジェームズ・アイヴォリーやピーター・チャンなどの中国人映画監督の映画にスティル・カメラマンとして参加。2006年より、地方から都市部に集まるドラッグ・クィーンをテーマに作品を制作している。北京在住。
田口 和奈 (たぐち かずな)
1979年東京生まれ。2008年東京芸術大学美術研究科博士後期課程修了。2010年五島記念文化賞新人賞を受け、2011年にウィーン、ロンドンに滞在する。横浜トリエンナーレ2011や「トレース・エレメンツ」展(東京オペラシティアートギャラリー、シドニー・パフォーマンス・スペース、2008年)、台北ビエンナーレなど、多くの国際展に招待されている、注目の新進作家である。東京在住。
笹岡 啓子 (ささおか けいこ)
1978年広島県生まれ。2002年東京造形大学卒業。2008年に「VOCA展2008」奨励賞を、2010年に日本写真協会新人賞を受賞。2001年から写真家たちが運営するギャラリー「photographers' gallery」の創設に参加し、2003年から2008年には雑誌『photographers' gallery press』の編集責任を務めた。多くの個展を開催している。写真集に『EQUIVALENT』(Rat Hole Gallery, 2010年)、『PARK CITY』(インスクリプト、2009年)他。東京在住。
大塚 千野 (おおつか ちの)
1972年東京生まれ。10歳で単身英国のサマーヒルスクールに留学し、その体験を綴ったエッセイ『サマーヒル少女日記』で注目を浴びる。1997年、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)写真科修士課程修了。ヘルシンキ写真トリエナーレ2009や「The Sum of Myself-Self portraits」展(ロサンゼルスカウンティ美術館LACMA)、ダイワ・ファンデーション(ロンドン)など欧米を拠点に多くの展覧会に招待されている。
また、ウィルソン・センター・フォー・フォトグラフィー(イギリス)、ハウス・マルセイユ写真美術館(オランダ)、マリオ・テスティーノコレクション(フランス)、ロサンゼルスカウンティ美術館など数多くの欧米のパブリックコレクションに作品が所蔵されている。
2007−08年ブリティッシュ・ライブラリー(ロンドン)でArtist-in-Residenceに選ばれ個展を開催。2008年にはナショナル・メディア・ミュージアム(イギリス)からPhotography Bursaryを受賞。2012年にアムステルダムのハウス・マルセイユ写真美術館で個展を開催。作品集もDewi Lewis Publishing (UK)から出版される。ロンドン在住。
蔵 真墨 (くら ますみ)
1975年富山県生まれ。1998年同志社大学文学部英文学科卒業。東京ビジュアルアーツで写真を学び、2001年から写真家たちが運営するギャラリー「photographers' gallery」の創設に参加した。2010年さがみはら写真新人奨励賞受賞。2001年以降、多くの個展を開催している。写真集に『蔵のお伊勢参り』(蒼穹舎, 2011年)、『kura』(蒼穹舎、2010年)他。東京在住。
□協賛:株式会社ニコン/株式会社ニコンイメージングジャパン/富士フイルムイメージングシステムズ株式会社/凸版印刷株式会社/東京都写真美術館支援会員
□協力:フォトグラファーズ・ラボラトリー/フォト・ギャラリー・インターナショナル/株式会社カシマ
関連イベント
- 作家とゲストによる連続対談
- 2012年12月8日(土) 15:30~17:00 大塚千野×笠原美智子(当館学芸員・展覧会企画者) 終了致しました
2012年12月9日(日) 15:30~17:00 菊地智子×竹内万里子(写真批評家) 終了致しました
2013年1月12日(土) 15:30~17:00 笹岡啓子×豊島重之(精神科医・モレキュラーシアター芸術監督)×高橋しげみ(青森県立美術館学芸員) 終了致しました
2013年1月13日(日) 15:30~17:00 蔵真墨×丹野章(写真家) 終了致しました
2013年1月20日(日) 15:30~17:00 田口和奈×岩永忠すけ(画家) 終了致しました
会場:東京都写真美術館 2階ラウンジ
定員:各回50名
対象:展覧会チケットをお持ちの方
※展覧会チケットの半券をお持ちの方は、どなたでもご参加いただけます。
※当日10時より1階受付にて整理券を配布します(開場は15:15。整理番号順入場 自由席) - 10時間討論会
- 2013年1月11日(金) 10:30~20:30 終了致しました
10時間討論会「世界はこうなったが、写真はこうある。」
パネリスト:飯沢耕太郎、楠本亜紀、沢山遼、清水穣、土屋誠一、長谷川明、笠原美智子
企画・司会:遠藤水城
会場:東京都写真美術館 1階アトリエ
定員:70名
対象:展覧会チケットをお持ちの方
※展覧会チケットの半券をお持ちの方は、どなたでもご参加いただけます。
※当日10時より1階受付にて整理券を配布します。
※出演者は都合により変更される場合があります。最新の情報はこのホームページでご確認ください。
<討論会の進行予定>
10:30-
はじめに: 遠藤水城
10:45-13:00
土屋誠一
楠本亜紀
~昼休み~(13:00-14:00)
14:00-19:00
飯沢耕太郎
沢山遼
清水穣
長谷川明
笠原美智子
19:00-
全体討議
※パネリストは全時間参加しています。
※討論会の進行により、多少時間のズレが生じる場合があります。ご了承ください。
※途中、適宜休憩があります。 - 新春特別フロアレクチャー
- 2013年1月4日(金) 14:00~ 終了致しました
出品アーティストによる展示解説を行います。
田口和奈、笹岡啓子、蔵真墨
会場:東京都写真美術館 2階展示室
※展覧会チケットの半券(当日消印)をお持ちの上、会場入口にお集まりください。 - 担当学芸員によるフロアレクチャー
- 2012年12月21日(金) 14:00~ 終了致しました
2013年1月18日(金) 14:00~ 終了致しました
※本展覧会の半券(当日有効)をお持ちの上、会場入口にお集まりください。
展覧会図録
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日本の新進作家vol.11 この世界とわたしのどこか
出品作品全図版(91点)、出品作家のステイトメント、笠原美智子(当館展覧会担当学芸員)のテキストなどを掲載しています。A4変形 150ページ 発行:東京都写真美術館