世界報道写真展2012
2012.6.9(土)—8.5(日)
- 開催期間:2012年6月9日(土)~8月5日(日)
- 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)
- 料金:一般 700(560)円/学生 600(480)円/中高生・65歳以上 400(320)円
- ※各種カード割引あり
( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、上記カード会員割引(トワイライトカードは除く)/ 小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料
1年を通じて世界各地で開催される「世界報道写真展2012」を今年も東京都写真美術館で開催します。今年は、2011年に撮影された10万1254点の中から選ばれた、計57人の写真家の作品を展示します。
今年1月から2月にかけてオランダで開かれた「世界報道写真コンテスト」には124の国と地域から5247人の写真家が作品を応募しました。コンテストの受賞作を展示する本展は名実ともに、世界のトップクラスの報道写真を目にすることができる貴重な機会です。
今年の大賞にはサムエル・アランダ氏(スペイン)がイエメンのモスクで傷ついた男性を抱きかかえる女性を写した作品に決定。男性と女性のコントラストがその土地の歴史や風土までも写し出しています。
ま た今年は東日本大震災と大津波の爪痕を写した作品も多く受賞しました。朝日新聞東京本社の恒成利幸カメラマンが写した被災地で涙を流す女性や、毎日新聞社 の手塚耕一郎氏がヘリコプターから撮影した押し寄せる津波、またAFP通信社サンパウロ支局の千葉康由氏が被災地で撮影した組写真が入賞を果たしたほか、 AP通信社のデービッド・グッテンフェルダー氏やマグナムフォトのパオロ・ペレグリン氏も被災地を独自の視点で切り取り評価されました。フランスのドゥ ニ・ルーブル氏は生存者である一人の女性をポートレイト作品に結実させています。
世界報道写真展は世界45の国と地域、約100会場で開催され、約200万人もの来場者を集める世界規模の写真展です。この機会にぜひお越しください。
世界報道写真展2012公式サイトはこちらから
左)「自然」の部 組写真1位
ブレント・スタートン(南アフリカ)雑誌National Geographicのためのゲッティ・イメージズによるルポルタージュ南アフリカ(=2010年11月9日)
サイの角は国際市場で金よりも値打ちがある。南アフリカだけで、2011年に密猟によって角をなくしたサイは400頭を超える。サイの角はアジアの中産階級や富裕層の間で需要が増している。
右)「スポットニュース」の部 単写真1位
ユーリ・コズイレフ(ロシア) Noor Images,タイム誌リビア(=3月11日)
リビアでは指導者ムアンマル・カダフィ氏に対する反乱が数週間にわたって続いた。しかし、独裁政権側が戦闘機や戦車によって攻勢をかけると、果敢な抵抗も勢いを失っていった。
左)「現代社会の問題」の部 単写真1位
ブレント・スタートン(南アフリカ)ゲッティ・イメージズによるルポルタージュからキエフ・ポスト/サンデー・タイムズマガジンへ(=8月31日)
麻薬中毒者で売春婦のマリア。日常的に麻薬を打ち毎週大勢の男性の相手をするが、HIVには感染していないと断言する。生計を立て、麻薬と9歳の娘のためにお金が必要だと話す。
右)「一般ニュース」の部 単写真3位
恒成利幸(日本)朝日新聞社(=3月13日)
宮城県名取市でがれきの間にしゃがみこんで泣く女性。
「一般ニュース」の部 組写真2位
パオロ・ペレグリン(イタリア) マグナムフォト、Zeit Magazin日本(=4月14日)
マグニチュード9.0の地震が日本の東北沿岸部を直撃し、高さ38メートルにも及ぶ破壊的な津波を引き起こした。
世界報道写真大賞2011
サムエル・アランダ(スペイン)ニューヨークタイムズ イエメン、サヌア (=10月15日)
サレフ大統領に対する抗議の最中に負傷した親族の男性を抱きかかえる女性
□ 共催 : 東京都写真美術館
□ 後援 : オランダ王国大使館/公益社団法人日本写真協会/公益社団法人日本写真家協会
□ 協賛 : キヤノンマーケティングジャパン株式会社
関連イベント
- 小中学生対象の「一日報道カメラマン」
- 2012年8月2日(木) 11:00~16:00 終了致しました
世界報道写真展の関連イベントとして、毎年好評を博している「一日報道カメラマン」を今年も開催します。小中学生を対象とし、東京・上野の国立科学博物館で開催される特別展「元素のふしぎ」の会場を1眼レフカメラを使って撮影する企画です。会場には、元素の純粋な単体や元素からできているふだんは見ることができない製品が展示されるほか、いろいろな気体に電気を通して放電色を観察するコーナーもあります。触って楽しむことができる展示コーナーでは、金属の重さや音を比べたり、元素と色の関係を知ることができます。
当日は、午前中にカメラの使い方を学び、昼食を挟んで1時間ほど撮影に出かけます。最もうまく撮影できた1枚はプリントしてお持ち帰りいただけます。後日、写真を掲載した記念新聞を参加者一人一人に郵送でプレゼントします。(会場は国立科学博物館です。東京都写真美術館ではありませんのでご注意ください)
日程 2012年8月2日(木)11:00~16:00
※集合場所 国立科学博物館 くじらのオブジェ前
会場 国立科学博物館(東京・上野公園)東京都台東区上野公園7-20
対象 小中学生
定員 10名
参加費 1,500円
応募方法 往復はがきに住所、氏名、年齢、電話番号、学校名、学年を記入し下記までお送りください。
〒104-8011 東京都中央区築地5-3-2 朝日新聞文化事業部「1日報道カメラマン」係
締め切り 7月30日(月)必着(※希望者多数の場合は抽選となります)
お問い合わせ先 朝日新聞文化事業部 03-5540-7450 - 日本人受賞者3人によるトーク
- 2012年6月17日(日) 14:00~16:00 終了致しました
東日本大震災と大津波による爪痕を撮影した3人の日本人受賞者によるトークを開催します。
各人が独自の視点で切り出した作品について、体験談とともに語っていただきます。
出演:恒成利幸(朝日新聞社)、手塚耕一郎(毎日新聞社)、千葉康由(AFP通信社)
会場:1階ホール(定員190名)
対象:本展覧会チケットをお持ちの方
受付:イベント当日午前10時より1階受付にて入場整理券を配布します。
開場:13時15分 整理券番号順入場/自由席
詳細:http://www.asahi.com/event/wpph/ - 第5回 写美フォトドキュメンタリー・ワークショップ 主催:東京都写真美術館/朝日新聞社
- 2012年7月14日(土) 10:00~17:00 終了致しました
2012年7月15日(日) 10:00~ 終了致しました
2012年7月16日(月・祝) 10:00~18:00 終了致しました
フォトジャーナリズム、フォトドキュメンタリーの現場を学べるプログラム。プロのフォトジャーナリストとして世界的な活躍を目指している方、ぜひご参加ください。
講師:Q. サカマキ(写真家、WPP07受賞者、NY在住)、外山俊樹(『アエラ』フォトディレクター)
会場:東京都写真美術館1階 アトリエ(創作室)ほか
定員:20名 ※お申込み多数の場合は応募動機を参考に選考させて頂きます。
参加費:20,000円
申込締切:6月22日(金)必着
本年度の詳細はワークショップページをごらんください
- フォトドキュメンタリー・ワークショップ 公開レヴュー
- 2012年7月16日(月・祝) 15:00~18:00 終了致しました
講師Q. サカマキ氏の作品とワークショップ参加者の成果物の公開レヴュー
講師:Q. サカマキ(写真家、WPP07受賞者、NY在住)
会場:東京都写真美術館1階 アトリエ(創作室)
開場:14時30分~ 定員:約50名(当日先着順・自由席)
対象:世界報道写真2012展をお持ちの方
*世界報道写真展2012 6月9(土)~8月5日(日)
詳細はワークショップページをご覧ください。