コレクション展 こどもの情景
戦争とこどもたち
2011.5.14(土)—7.10(日)
- 開催期間:2011年5月14日(土)~7月10日(日)
- 休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
- 料金:一般 500(400)円/学生 400(320)円/中高生・65歳以上 250(200)円
- ※各種カード割引あり
( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、上記カード会員割引(トワイライトカードは除く)/
小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料
東京都写真美術館のコレクション展は、年間を通じたテーマを設定し、収蔵作品約2万6000点から選りすぐられた名品の数々で構成されています。写真美術館ならではの専門性と企画力、充実した出品ラインナップ、そして1年間を通じてお楽しみいただける親しみやすさを持ち合わせた、当館を代表する展覧会です。平成17年度の開館10周年記念展「写真はものの見方をどのように変えてきたか」を皮切りに、「昭和-写真の1945-1989」(平成19年度)、「ヴィジョンズ オブ アメリカ」(平成20年度)、「旅」(平成21年度)、「ポートレイト」(平成22年度)と、回を重ねて開催して参りました。平成23年度は「こどもの情景」をテーマに、19世紀の写真黎明期から現代までの様々な作品に焦点をあて、5月~12月にかけて3回にわたって開催します。
5月から始まる「こどもの情景-戦争とこどもたち」では、フォト・ジャーナリズムの全盛期であった戦中から戦後の時代を中心に、W.ユージン・スミス、ロバート・キャパ、土門拳、石川文洋をはじめとする国内外のドキュメンタリー写真家たちがこどもたちへ向けたまなざしをたどり、優れた写真作品が時代に生きる希望や共感を与えた姿を鮮やかに描き出します。
戦争をテーマにした写真には、写真成立の大前提である「撮影者」「被写体」「時間」「場所」という条件に加え、歴史的な情報や写真表現のあり方など、様々な要素が何層にも重なります。そうした複雑な情報を頭で考えるよりも先に、「こども」が放つ力強さは、見る者を無条件に作品の中へと導きます。生きる象徴としての「こども」という被写体の特徴が、「戦争」の中で際立って感じられる内容です。
長倉 洋海 《生まれたばかりの赤ん坊を取り囲む難民の子供たち》 1982年
東松 照明 《姉妹》 1955年
熊谷元一 《コッペパンをかじる》 「小学一年生」より 1953年
東松 照明 《水上小学校(1)》 「水上小学校」より 1956年
長野 重一 《東ベルリン・砲台の跡でロケット遊びをする子供》 「ベルリン・東と西と」より 1960年
石井 幸之助 《戦災孤児 九州君》 1946年
影山 光洋 《小麦の収穫祝、家族の肖像》 1946年
□協賛:凸版印刷株式会社
□協力:講談社
関連イベント
- 「写真のこどもに手紙を書こう。」コンクール
-
東京都写真美術館では「こどもの情景」展に関連して、写真作品を通して芸術文化に対しての理解を深め、
こどもの創造性と豊かな精神を養うことを目的に「写真のこどもに手紙を書こう。」コンクールを実施いたします。(主催:東京都写真美術館、NPO法人日仏子供ヴィジョン 後援:フランス大使館)
【募集期間】
2011年5月14日(土)~9月19日(月・祝)
【応募資格】
小学校低学年の部(1年生~3年生)
小学校高学年の部(4年生~6年生)
【参加費】無料
【応募方法】
応募用紙に必要事項が明記されているのをご確認のうえ、下記あて先までご応募ください。
また、会期中、東京都写真美術館3階展示室前に応募ポストを設置いたします。
・ 応募用紙(罫線)[ pdf_38kb ]
・ 応募用紙(原稿)[ pdf_765kb ]
・ 参加票[ pdf_1168kb ]
※応募用紙は罫線タイプと原稿タイプの2種類の中からお好きな方を選んでご使用ください。
※学校単位でのご応募など、専用応募用紙以外の用紙をお使いになる方は参加票を添付のうえご応募ください。
【締め切り】
2011年9月19日(月・祝)必着分まで
【最終審査員】
高橋源一郎(作家)、土田ヒロミ(写真家)、山本容子(銅版画家)
【結果発表】
入賞作品はホームページにて発表いたします。(2011年11月 表彰式開催予定)
【郵送先】
〒113-0031 東京都文京区根津郵便局留 NPO法人日仏子供ヴィジョン
「写真のこどもに手紙を書こう。」コンクール担当 増田宛
【お問い合わせ】
東京都写真美術館「写真のこどもに手紙を書こう。」コンクール係
03-3280-0099 - おしゃべり鑑賞タイム
- 2011年5月15日(日) 15:00~18:00 終了致しました
2011年6月5日(日) 15:00~18:00 終了致しました
2011年6月19日(日) 15:00~18:00 終了致しました
2011年7月3日(日) 15:00~18:00 終了致しました
美術館の展示室はいつも静か… ヒソヒソ声をひそめて、なんだか窮屈…
もっと作品の前で 自由に語りあえたらいいのに…!
「こどもの情景」展では、こどもたちと一緒に、作品を前にして会話を楽しんでいただける「おしゃべり鑑賞タイム」を設けました。いつもの静寂な展示室とはちがう、なごやかな雰囲気の中で、名作ぞろいのコレクション作品をめぐる会話をお楽しみください。「おしゃべり鑑賞タイム」とは?
・上記の指定日・指定時間に、展示室内で会話を楽しみながら作品を鑑賞できます
・こどもたちといっしょに気兼ねなく会話をお楽しみいただけます
・大人の方だけでも、もちろんOKです。会話をお楽しみください
・叫んだり走ったりしないでください。みんなでたのしく鑑賞しましょう - 担当学芸員によるフロアレクチャー
- 2011年5月27日(金) 16:00~ 終了致しました
2011年6月10日(金) 16:00~ 終了致しました
2011年6月24日(金) 16:00~ 終了致しました
2011年7月8日(金) 16:00~ 終了致しました
※本展覧会の半券(当日有効)をお持ちの上、会場入り口にお集まりください。
展覧会図録
-
こどもの情景
本展の開催にあわせて「戦争とこどもたち」、「こどもを撮る技術」、「原風景を求めて」の各展より代表的な出品作品を掲載した公式ガイドブック写真集です。各展の担当学芸員によるテキストも掲載しています。B5判 168ページ 発行:講談社